Windy Shadow

松田聖子( Seiko Matsuda ) Windy Shadow歌詞
1.マンハッタンでブレックファスト

作詞:松本隆
作曲:大村雅朗

ガラスの向うは青い摩天楼
霧のようにきらめいてる

目覚めると横に見知らぬ寝顔が
あなたは誰? 覚えてない

ゆうべ バーボンで上機嫌
あとは記憶さえ消えてる
熱いジャワー浴びなくちゃ

マンハッタンの恋は偶然
こんなことよくある話
朝食は熱いカフェ・オレ
トーストにためいきを乗せて

誰か友だちに紹介されたの
今ぼんやり想い出した

出逢ったばかりで かなり不謹慎
ママが見たら気絶するわ

だめね アルコール控えなきゃ
かなり深刻におちこむわ
名前さえ聞いてない

マンハッタンの恋は偶然
よく見ると好みのタイプ
朝食を一緒にいかが
私たち仲良くなれそう

マンハッタンの恋は偶然
目覚しを耳に近付け
思いきりベルを鳴らせば
おはようと瞳をあけたわ

恋は偶然
こんなことよくある話
朝食は熱いカフェ・オレ
トーストにためいきを乗せて


2.薔薇とピストル

作詞:松本隆
作曲:SEIKO

テキサス行きの駅馬車にのり
つむじ風みたいにね
消えるの あとはヨロシク

どうせ酒場で飲んだくれてる
あいつにも元気でと
バラでも投げておいてよ

指で作るピストル
あいつの胸狙うの
他の娘とできてると
小さな町のうわさよ

あたし西部の名うてのダンサー
さすらいの踊り子よ
何処でも拍手浴びるわ

荒野に沈む夕陽のように
あばずれのあたしでも
本気で燃えていたのに

悪い男と知ってるくせに
追いかけた熱あげて
意外にウブな女ね

指で作るピストル
引き金がひけないの
ため息の弾丸が
涙で錆びてしまうわ

あいつ西部の名うてのガンマン
早射ちのならず者
心を射ち抜かれたわ

指で作るピストル
あいつの胸狙うの
他の娘とできてると
小さな町のうわさよ

あたし西部の名うてのダンサー
さすらいの踊り子よ
何処でも拍手浴びるわ


3.今夜はソフィストケート

作詞:松本隆
作曲:Holland Rose

忘れた頃に鳴り出した なつかしいベル
食事でもしないかって 低い声が流れる
黒いドレス 精一杯 着飾ったのに
表は雨 だいなしだわ エナメルの靴

裸足で踊って 困らせてあげる
人の視線 気にする人だから
ワイン・グラスとりあげないで
別に酔っている訳じゃないのよ

知らず知らずに聞きだしたあなたの話
新しい恋人に少し飽きたみたいね
同じ事の繰り返し 戻って来ても
つぶらな眼の娘を 追うまの 乗り継ぎの駅

強引なとこは変わってないのね
背中を抱く指先があやしい
気障な仕草 見てられないわ
二年前ならばだまされたけど

鍵を閉ざした心 叩いても無駄よ
そうね三月 いいえ三日 前ならば開いたわ
想い通りにならないと まるでだだっ子
不機嫌な顔をして 空のボトル振ってる

消えるまぎわ キャンドルが明るく燃える
弱い人ね でも逢うのは今夜が最後

裸足で踊って困らせてあげる
昔軽く振られたお返しに
ワイン・グラス片手に持って
そうよ こぼさないように踊るの

裸足で踊って困らせてあげる
あの頃より少し強い私
ワイン・グラス片手に持って
そうよ こぼさないように踊るの

涙あふれないように踊るの


4.そよ風のフェイント

作詞:松本隆
作曲:矢野顕子

春の港 貨物船の影
桟橋は白い陽だまり

プロポーズは考えさせてと
そよ風のフェイント

いい気持ち いい気持ち
青空のような気分よ
待ち疲れた言葉だから

今日あたりと予感してたから
明るめの服を選んだ

ルージュの色 決めるのに5分
そんなとこ微妙ね

いい気持ち いい気持ち
あなたの背中に頬寄せ
動かないで じっとしてて

ときめく速度だけを
心が感じてる
離れて両手広げ
大きな○(マル)を作る

いい気持ち いい気持ち
青空のような気分よ
待ち疲れた言葉だから

動かないで


5.ハートのイアリング

作詞:松本隆
作曲:Holland Rose

Stay with me 雨が雪に
変わるわ ペイヴメント
人影のないカフェの窓 白く煙るの

Stay with me 気にしてるの?
ハートのイアリング
他の誰かにもらったの 嘘のつぶやき

優しく叱ってよ 嫉いてもくれないの?
そんなに冷めてしまったの?

あの娘のうわさなど信じたくないけど
本当だったら はっきりさせてね

Stay with me 見たがってた
ロードショーさえ
あの娘と先に行ったのね 言葉濁して

Stay with me くやしいから
スキーに行くわ
頭の中でこしらえた彼と一緒に

優しく叱ってよ 男らしく抱いて
お前は俺のものと言って

あの娘は友だちと笑いとばしてみて
すぐに明るく許してあげるわ

サヨナラと今言ったの?
遠すぎて聞きとれないわ

優しく叱ってよ 素直じゃない私
素速く席を立たないで

背中を見送って そっと外したイアリング
道に捨てれば雪がかくすでしょう
春になる頃 あなたを忘れる


6.Dancing Cafe

作詞:松本隆
作曲:杉真理

真夜中なら来て 街のはじのカフェ
派手めのMusic 踊っているから

ちょっとウブな彼に手を出さないでよ
猫のようなマニキュアで

夜明けまで Let's dancin'
はしゃぎだすスニーカー
退屈な夜に
マスタードかけて

Oh baby baby baby 年下なの
Baby baby baby 私の彼
Baby baby baby 教えちゃうわ Kiss

調子がいいわね 腰を抱いた手が
チークなんて十年早いの

煙草くわえても むせて苦しそう
ワルぶっても可愛いわ

恋なんて Easy game
深刻じゃだめよ
愛なんて言葉
複雑で嫌い

Oh baby baby baby そのステップ
Baby baby baby 遅れてるわ
Baby baby baby リードしてあげる

Oh baby baby baby 年下なの
Baby baby baby 私の彼
Baby baby baby 教えちゃうわ Kiss

Oh baby baby baby そのステップ
Baby baby baby 遅れてるわ
Baby baby baby リードしてあげる

Oh baby baby baby 年下なの
Baby baby baby 私の彼
Baby baby baby 教えちゃうわ Kiss


7.MAUI

作詞:松本隆
作曲:NOBODY

大きな椰子の下で
雨宿りしたの
いつになく荒れた海
横眼で見ながら

おもいきり灼いて帰るつもりなのに
グレイの雨雲 頭に来る

雨のカアナパリ 波の
激しいダンスね
大きなチューブ
誰かのボードが
弾けて飛ぶ

外し忘れた時計
白いプールサイド
あわてて飛びこませた
あなたのせいだわ

どうせ濡れてるし 服のまま泳ごう
いきなり背中を押すんだもの

雨のカアナパリ 見てよ
こわれた時計を
時刻はForever
二人の時間を
縫い止めてる

※水の底に
潜りながら
そっとかわす
秘密のキス※

(※くり返し)


8.銀色のオートバイ

作詞:松本隆
作曲:林哲司

夜明け前のカフェで 地図を広げて見る
一番近い海 探して走りたい

素肌に皮ツナギ ちょっと過激してる
こんなとこ見せたら 品のいいあなたは
きっと眉ひそめるでしょう

置手紙 ドアの隙間に挟んで来たわ
退屈な都会の暮らし 息がつまりそうよ

銀のバイク
自由な風に乗り 私を連れてって
知らない海へ

銀のバイク
流星を映した フル・フェイスのヘルメット
涙で曇るの

肩のこるドレスも ていねいな会話も
あなたの好みだと あきらめて演じた

口答えもしない おとなしい女が
あなたの望みなの 無理な相談だわ
許してね 今日気付いたの

あの角を曲がれば海が不意に広がる
潮風が閉ざした心 解き放ってくれる

銀のバイク
海鳥よ一緒に競争してみない
岬のカーブ

銀のバイク
長距離のトラック 驚いて振り向く
私は女よ

銀のバイク
自由な風に乗り 私を連れてって
知らない海へ

銀のバイク
ヘルメット外せば 流れる黒い髪
私は女よ


9.ピンクのモーツァルト

作詞:松本隆
作曲:細野晴臣

水晶の熱い砂爪先立って
あなたへと灼けた腕巻きつけるのよ
背のびしているみたい去年のように
声あげてはしゃげない大人の恋ね
GAME ならルールきめましょ
傷ついても傷つけても
うらみっこなしよ
ビンクのモーツァルト ねえ感じてる?
神秘なさざ波のシンフォニー
ピンクのモーツァルト ねえもうじきね
ビッグ・ウェーヴが砕けたら
華やかな九月

潮風に貼りついた絹のブラウス
スカートの裾を手に水と遊ぶの
涼し気にうつむいた瞳の奥で
色っぽい動きだけ計算いてる
塩辛い Kiss をしたでしょ
濡れた砂に横たわった
みち潮の時間
ピンクのモーツァルト ねえ感じてる?
高まる胸のモデラート
ピンクのモーツァルト ねえもうじきね
揺れる音符が飛び散れば
華やかな淑女

ピンクのモーツァルト ねえ聞こえるわ
ときめくそよ風はヴァイオリン
ピンクのモーツァルト ねえ待っててね
心の弦が弾けたら
華やかな九月


10.Star

作詞:松本隆
作曲:林哲司

フィナーレの幕が静かに降りると
肩で深呼吸
元の素顔になる

楽器の散らばる舞台を駆け抜け
次の町に行く
旅の繰り返しね

サインをせがむ子供
ごめんね 急いでるの
楽屋口の電話 やさしい声が聞きたい

星の数ほどの恋歌があるけど
歌う私には愛しあう自由もないのよ

駅のホームには はなやかな色の
ポスター よそゆきの
顔が淋しそうね

汽車の窓映る私は私よ
人を好きになる
それは自然でしょう

心の動きだけは
誰にも止められない
雑誌伏せて眠る
私の夢をかなえて

いつかあなたへの ラブ・ソングを歌うわ
そっと耳元にくちびるを寄せてね
いいでしょう

星の数ほどの人たちに歌うわ
みんな幸福になるように
それから 私も…